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マイレージ・プログラムの比較

 マイレージを貯めればタダで海外に行ける!そのためには効率よくマイレージを貯めなければなりません。毎回同じところへ行く人は別にして、北米に行ったり、ヨーロッパに行ったり、アジアに行ったり、ということになれば、同じ航空会社を使い続けることはできません(日系航空会社を使えばある程度可能ですが、使わない理由は後述。そもそも高いので、格安ではない)。

 使う航空会社ごとにマイレージ・プログラムに参加するのは効率的ではありません。例えば、アメリカに行って10,000マイル、ヨーロッパに行って12,000マイル手に入れたとしても、別のプログラムにマイルを貯めてしまってはもったいない。合計すれば22,000マイル、韓国・台湾に行けてしまいます!

 各航空会社はアライアンス(同盟)を組んでいます。ある航空会社のマイレージ・プログラムに参加していれば、その航空会社が加入するアライアンスに所属する別の航空会社の飛行機を使っても、マイルを貯めることができるシステムになっています。これを利用すれば、どこへ行っても一つのマイレージ・プログラムにマイルを貯め続けることができるわけです。

 つまり、どの「アライアンス」の、どの「マイレージ・プログラム」にマイルを貯めるか?これを考えることが重要です。ここから先の理屈はちょっと長いので、答えを先に知りたい方は、一番下へどうぞ。

アライアンスを比較

まずは3大アライアンスを比較して、マイレージを効率よく貯める仕組みを考えます。

スターアライアンス 15社

日本 全日空(ANA)      
北米 ユナイテッド航空 エア・カナダ × USエアウェイズ  
南米 ヴァリグ・ブラジル航空      
ヨーロッパ オーストリア航空 ブリティッシュ・ミッドランド航空 ルフトハンザ航空(ドイツ) スカンジナビア航空
× スパンエアー(スペイン) × ポーランド航空    
アジア・オセアニア アシアナ航空(韓国) シンガポール航空 タイ国際航空 ニュージーランド航空

×:日本路線なし

スカイチーム 9社

日本 なし(日本航空(JAL)が一部OK。詳しくは後述。)
北米 ノースウェスト航空 コンチネンタル航空 デルタ航空  
南米 × アエロメヒコ航空(メキシコ)      
ヨーロッパ エールフランス航空 アリタリア航空(イタリア) KLMオランダ航空 × CSAチェコ航空
アジア・オセアニア 大韓航空      

ワン・ワールド 8社

日本 JAL(日本航空)
北米 アメリカン航空      
南米 ラン・チリ航空      
ヨーロッパ ブリティッシュ航空 イベリア航空(スペイン) フィンランド航空 × エアー・リンガス(イギリス)
アジア・オセアニア キャセイ・パシフィック カンタス航空(オーストラリア)    

 これらのアライアンス内であれば、どこの会社のマイレージ・プログラムに参加していようとも、お互いにマイルを貯めることができます。例えば、ユナイテッド航空のマイレージ・プログラムに参加していれば、スターアライアンスの加盟会社はどれに乗ってもユナイテッドのマイレージ・プログラムにマイルが貯まります。

航空会社間の提携

 さらにこのアライアンスの他に、各社個別に提携を結んでいる場合もあります。これもマイルの対象になります。

(例)スターアライアンスのオーストリア航空とスカイチームのエールフランス航空。
 提携を結んでいて、共同運行便を出しています。この「共同運行便」がポイントです。
 成田→ウィーン(オーストリア航空)、ウィーン→パリ(オーストリア航空/エールフランス共同運行便)でパリに行く。ユナイテッド(スターアライアンス)のプログラムに参加している。
 この場合、成田→ウィーンはもちろんユナイテッドにマイレージを貯められますし、ウィーン→パリの分もマイレージがもらえます。たとえエールフランスの飛行機に乗ってもマイルをユナイテッドに貯められるわけです。

おすすめアライアンス

 さて、共同運行便まで考えると非常にややこしいので、完全に把握して乗りこなすのは不可能に近いです(笑)。

 簡単に考えてしまうと、要は一番メインになる路線を考えれば大丈夫です。普通は、日本で最初に乗る会社でしょう。その会社の所属するアライアンスのマイレージ・プログラムにマイルを貯める。これだけです。あとの路線は、自分で航空会社で個別に予約しない限り、普通は提携会社のものが使われるからです。

 どのアライアンスにマイレージを貯めるかは難しいところです。よく海外へ行く人は各アライアンスごとに一枚持てばいいのですが、たまにしか行かない人の場合は旅行先・旅行スタイルによってベストのものが違ってくると思います。

よく海外へ行く人 各アライアンス1枚
たまに(いろんなところへ) スターアライアンス
たまに(主にアメリカ) スターアライアンス 又は スカイチーム
たまに(主にヨーロッパ・しかも格安) スカイチーム 又は ワンワールド

 お勧めはこれです。飛行機を予約するときに航空会社をある程度指定することも可能ですから、なるべく同じアライアンスの飛行機を使い、同じところにマイレージを貯めていく、というのが基本だと思います。
 「たまに」について解説すると、いろんなところへ行く場合は会社が多く、広い地域をカバーするスターアライアンスにマイレージを貯めましょう。ヨーロッパも、オーストリアとルフトハンザでほとんどカバーできますから、スターアライアンスにマイレージを貯められます。アメリカの場合は、スターアライアンス・スカイチーム、どちらに貯めてもいいと思います。両方でももちろんOK。ヨーロッパ・格安、という場合は主に大韓航空かキャセイを使って、ソウル・香港で乗り継いで行くことが多いでしょう。そこで大韓航空のあるスカイチーム、キャセイのあるワンワールドにマイレージを貯めることをお勧めにしました。

マイレージ・プログラムを比較

 アライアンスが決まったところで、次はどの会社のマイレージ・プログラムに参加するかを決めます。お勧めは次の通り。

おすすめマイレージ・プログラム

スターアライアンス ユナイテッド航空(マイレージプラス)
スカイチーム ノースウェスト航空(ワールドパークス)
ワンワールド アメリカン航空(AAdvantage)

各アライアンスのメリット

 ともかく大手のマイレージ・プログラムがいいと思います。全部アメリカ系になりましたが、やはりアメリカの航空会社が日本で頑張っているということでしょうか?各アライアンスごとに簡単に理由を説明します。

スターアライアンス ANAは格安航空券でのフライトの場合、マイルが半分になる。
ルフトハンザは、提携クレジットカードの年会費が高い。
ユナイテッドはクレジットカードも多いので選べる。提携パートナーが多い(フライト以外でも貯まりやすい)。
スカイチーム エールフランス・アリタリア・大韓航空はベター。
だが、ノースウェストのワールドパークスは国内線にも使える上(JALと提携)、知名度NO1なので、情報が多い。
ワンワールド アメリカンとキャセイが有名。カードを考えるとアメリカン航空。

 クレジットカードについては別に(フライト以外でマイルを貯める!)説明しますが、カードの利用でマイルが貯められるので、旅行回数は少ないがマイルは貯めたいという場合に大変有効です。提携クレジットカードを持つ気のない人は関係ないので、どこでもいいです。実際のところ、各アライアンスのプログラムに1つずつ参加した場合、クレジットカードを3枚持っていても仕方がないでしょう。私の場合はスターアライアンスのクレジットカード(ユナイテッド)を持って、あとは持っていません。実際にマイレージを貯めているのは、スカイチームはワールドパークス、ワンワールドはキャセイです。

日本系のJAL・ANAとの関係は?

 ここで注意するのは、日本系航空会社(JAL、ANA)のカードはメリットがないということです。JALもANAも、一般的格安航空券であるITチケット(格安航空券って?参照)でフライトした場合、マイルを半分にされてしまいます。格安海外旅行を考える人にはお勧めできません。国内では、特にJALカードは旅行者のステータスのような感がありますが、実用的なメリットは少ないです。JALやANAの割引運賃(悟空など)でも、70%にされます。国際線に関しては、正規運賃でリッチに旅行する場合のみ、有効なカードです。国内線の場合でも、ANAはスターアライアンス系にマイレージを貯められますし、JALはワンワールド系に貯めることができます。

 貯めた以上は使うことを考えなければいけませんが、どのマイレージプログラムでもその会社のフライトだけでなく、提携会社のフライトにも使えますので問題はありません。しかし、基本はその会社のフライトを使うことです。他社の路線を使うのは、あくまでその会社の路線がない場合のみです。一番手軽に使えるのは日本国内線(15,000マイル)ですが、スターアライアンス系ならANAの国内線が、ノースウェストのワールドパークスやワンワールド系ならJALの国内線が使えます。

 以上、国内航空会社との関係をまとめます。

ユナイテッド航空
マイレージプラス
ノースウェスト航空
ワールドパークス
アメリカン航空
AAdvantage
キャセイ・パシフィック
アジアマイル
アライアンス スターアライアンス スカイチーム ワンワールド ワンワールド
ANAを貯める × × ×
JALを貯める × ×
ANA国内線を使う × × ×
JAL国内線を使う ×

 「JALを貯める」の△は、制約が多いということです。私は、JALを別枠にして考えています(というより、ほとんど使わない)。JALは、あきらめてJALマイレージバンクに貯めましょう。制約が多すぎます。