マイレージ・プログラムを比較する

 マイレージを貯める、これは海外旅行に行く人は皆さん考えることですね。何がいいかというと、マイレージを貯めることで特典旅行がもらえるわけです。特典旅行というのは、要はタダで航空券が貰えるということです。これを利用して国内で旅行してもいいですし、たくさん貯まれば海外にも行けてしまいます。そのためには効率よくマイレージを貯めなければなりません。毎回同じところへ行く人は別にして、北米に行ったり、ヨーロッパに行ったり、アジアに行ったり、ということになれば、同じ航空会社を使い続けることはできません(日系航空会社を使えばある程度可能ですが、あまりおすすめしていません。マイレージが貯まりにくいんです。そもそも高いので、格安ではありませんし。)。

 使う航空会社ごとにマイレージ・プログラムに参加するのは効率的ではありません。例えば、アメリカに行って10,000マイル、ヨーロッパに行って12,000マイル手に入れたとしても、別のプログラムにマイルを貯めてしまってはもったいない。合計すれば22,000マイル、韓国・台湾に行けてしまいます!

 各航空会社はアライアンス(「同盟」の意味。航空会社の連合と思ってください。)を組んでいます。ある航空会社のマイレージ・プログラムに参加していれば、その航空会社が加入するアライアンスに所属する別の航空会社の飛行機を使っても、マイルを貯めることができるシステムになっています。これを利用すれば、どこへ行っても一つのマイレージ・プログラムにマイルを貯め続けることができるわけです。同じアライアンスの航空会社を使うことが重要になるわけですね。

 どの「アライアンス」の、どの「マイレージ・プログラム」にマイルを貯めるか?これを考えることが重要です。

アライアンスを比較してみる

 この「アライアンス」ですが、3つのアライアンスがあります。スターアライアンス、スカイチーム、ワン・ワールドの3つです。世界中にたくさん航空会社がありますが、主要な航空会社はこの3つのどれかに所属しています。例えばJALはワン・ワールドに所属していますし、ANAはスターアライアンスに所属しています。

 まずは3大アライアンスを比較して、マイレージを効率よく貯める仕組みを考えます。3つのアライアンスに所属する航空会社の一覧を見てみましょう。緑文字は日本路線を持つ航空会社です。

スターアライアンス 27社 2011/07現在
南北米ヨーロッパアジアその他
ユナイテッド航空ルフトハンザドイツ航空ANAニュージーランド航空
US エアウェイズオーストリア航空中国国際航空エジプト航空
コンチネンタル航空スカンジナビア航空アシアナ航空南アフリカ航空
エア・カナダスイス国際航空シンガポール航空クロアチア航空
TAMTAPポルトガル航空タイ国際航空トルコ航空
 LOTポーランド航空  
 アドリア航空  
 スパンエアー  
 エーゲ航空  
 ブリュッセル航空  
 ブルーワン  
 bmi  
スカイチーム 14社 2011/07現在
南北米ヨーロッパアジアその他
デルタ航空エールフランス航空大韓航空アエロフロート航空
アエロメヒコ航空KLMオランダ航空中国南方航空ケニア航空
 アリタリア航空China Eastern 
 チェコ航空ベトナム航空 
 エア・ヨーロッパ  
 タロム航空  
ワン・ワールド 12社 2011/07現在
南北米ヨーロッパアジアその他
アメリカン航空ブリティッシュ航空JALカンタス航空
メキシカーナフィンエアーキャセイ・パシフィックロイヤル・ヨルダン
ラン航空マレブ・ハンガリーイベリア航空S7航空

 これらのアライアンス内であれば、どこの会社のマイレージ・プログラムに参加していようとも、お互いにマイルを貯めることができます。例えば、ユナイテッド航空のマイレージ・プログラムに参加していれば、スターアライアンスの加盟会社はどれに乗ってもユナイテッドのマイレージ・プログラムにマイルが貯まります。

航空会社間の提携

 さらにこのアライアンスの他に、各社個別に提携を結んでいる場合もあります。これもマイルの対象になります。

(例)スターアライアンスのオーストリア航空とスカイチームのエールフランス航空。
提携を結んでいて、共同運行便を出しています。この「共同運行便」がポイントです。
成田→ウィーン(オーストリア航空)、ウィーン→パリ(オーストリア航空/エールフランス共同運行便)でパリに行く。ユナイテッド(スターアライアンス)のプログラムに参加している。
 この場合、成田→ウィーンはもちろんユナイテッドにマイレージを貯められますし、ウィーン→パリの分もマイレージがもらえます。たとえエールフランスの飛行機に乗ってもマイルをユナイテッドに貯められるわけです。

どうやってアライアンスを選ぶか?

 ここまで分かったところで、どうやってアライアンスを選ぶかを考えたいと思います。まず重要なのは「どこへ行くにも使えること」です。これについては、どのアライアンスも充実したフライトネットワークを持っていますので、問題ないでしょう。次に、選択肢の幅です。これは、同じようなところに行くにも、複数の選択肢があるかどうかということです。このホームページの主題はあくまで格安海外旅行ですので、格安航空券を利用することを考えます。格安航空券を利用するという視点で考えると、いつも格安な航空会社を選びたいところです。しかし、いつも同じ航空会社が安いとは限りません。マイレージを貯めつつ、できるだけ安い航空券で、となると、選択肢の幅が重要になってきます。そうなると、一番良いのは航空会社の多いスターアライアンスということになります。仕事も含めて、年に1〜2度は海外に行く機会があるんだよ、という方は2つぐらいのアライアンスに手を出しても良いと思いますが、そこまでではない場合は1つに絞るのが良いと思います。そうなるとやはり、航空会社の多いスターアライアンスという選択になりますね。

 ちなみに私の場合は、スターアライアンスとスカイチームの2つをメインにしています。仕事の関係でアメリカに行くことが多いので、スターアライアンスのユナイテッド航空と、スカイチームのデルタ航空の利用機会が多いのです。経費節減で、安く行けと言われるので(笑)、格安チケットで2つ選択肢があるのは助かるんです。

 アライアンスの選択は、人によって違います。例えば、韓国が大好きで韓国ばかり行くんだよ、という人には、ワン・ワールドという選択はダメですね。韓国の航空会社(大韓航空・アシアナ航空)が入っていませんから。逆に、香港が大好きで香港ばかり行くという人には、ワン・ワールドはおすすめです。香港の航空会社であるキャセイ・パシフィックが入っていますから。

 このように、アライアンスの選択は人によってベストの答えが変わってきます。みなさんそれぞれの好みの旅行先も考えてみて、選ぶのが良いと思います。よく分からなかったら、世界最大のスターアライアンスが良いです。

アライアンスの選び方・まとめ
渡航先アライアンス
海外に行くことがとても多い 各アライアンス1枚
年に1〜2度、あちこちと スターアライアンスとスカイチーム
主にアメリカ スターアライアンス又はスカイチーム
主にヨーロッパ どこでも(メインとなる国の航空会社のあるところ。メインがないなら、スターアライアンスかスカイチーム)
主に韓国 スターアライアンス又はスカイチーム(アシアナ又は大韓航空)
主に香港 ワン・ワールド
主に台湾 今のところ選択肢なし(チャイナ・エアラインはスカイチームに加盟予定)

マイレージ・プログラムを比較

 アライアンスが決まったところで、次はどの会社のマイレージ・プログラムに参加するかを決めます。

 まず、日本からの発着便が少ない航空会社のマイレージ・プログラムに参加するという選択はありえません。日本に住んでる以上、当然ですよね。そうなると、日本からの発着便が多い航空会社が良いです。さらに、フライト以外でもマイレージが貯まりやすい航空会社が良いですので、日本でサービスを充実させている航空会社の方がいいな、ということになります。そこで私が選ぶマイレージプログラムは次のようになります。

おすすめマイレージ・プログラム

アライアンス マイレージ・プログラム
スターアライアンス ユナイテッド航空(マイレージプラス)
スカイチーム デルタ航空(スカイマイル)
ワンワールド アメリカン航空(AAdvantage) または JAL(マイレージバンク)

なんでその航空会社なの?

 この「私のおすすめ」を見ると、ANAは入っていませんね。JALも「または」になってしまっています。日本人としては国内の航空会社をひいきにしたい気もしますが、マイレージを貯めることを考えるとどうもダメなのです。選んだ理由をまとめてみたいと思います。

スターアライアンス ANAは格安航空券でのフライトの場合、マイルが半分になる。
ルフトハンザは、提携クレジットカードの年会費が高い。
ユナイテッドはクレジットカードも多いので選べる。提携パートナーが多い(フライト以外でも貯まりやすい)。
スカイチーム デルタ航空が国内サービス、フライトの充実という意味でベスト。他になし。
エールフランス・アリタリア・大韓航空は人によっては良いかも。
ワンワールド 選択が難しいが、大手という意味でアメリカンかJAL。
特殊な事情がなければアメリカンが良い。
JALはマイレージが貯まりにくいのでできれば避けたい。

 クレジットカードの話が出てきました。クレジットカードについては別に説明しますが、カードの利用でマイルが貯められるので、旅行回数は少ないがマイルは貯めたいという場合に大変有効です。ちなみに私の場合、実際にマイレージを貯めているのは、スカイチームはワールドパークス、ワンワールドはJALです。

日本系のJAL・ANAとの関係は?

 ここで注意するのは、日本系航空会社(JAL、ANA)のマイレージプログラムはメリットが少ないということです。JALもANAも、一般的格安航空券であるITチケット(格安航空券って?参照)でフライトした場合、マイルを半分にされてしまいます。格安海外旅行を考える人にはお勧めできません。国内では、特にJALは旅行者のステータスのような感がありますが、実用的なメリットは少ないです。JALやANAの正規割引運賃(PEX航空券)でも、70%にされます。国際線に関しては、正規運賃でリッチに旅行する場合のみ、JALやANAのメリットがあります。国内線の場合でも、ANAはスターアライアンス系にマイレージを貯められますし、JALはワンワールド系に貯めることができます。

 とはいいつつも、私はワンワールドはJALに貯めています。私の場合、ワン・ワールドの航空会社を使うことがほとんど無いんですね。1度だけキャセイに乗ったことがありますが、それっきりです。そうなると、ワン・ワールドを使うのはJAL国内線がほとんどなんです。国内線も、スターアライアンスにマイレージをまとめるためにANAをなるべく選びます。そうなると、ワンワールドでマイルはあまり貯まりません(笑)。なので、とりあえずJALに貯めています。

 貯めた以上は使うことを考えなければいけませんが、どのマイレージプログラムでもその会社のフライトだけでなく、提携会社のフライトにも使えますので問題はありません。しかし、基本はその会社のフライトを使うことです。他社の路線を使うのは、あくまでその会社の路線がない場合のみです。一番手軽に使えるのは日本国内線(15,000マイル)ですが、スターアライアンス系ならANAの国内線が使えます。

 以上、国内航空会社との関係をまとめます。

  ユナイテッド航空
マイレージプラス
デルタ航空
スカイマイル
アメリカン航空
AAdvantage
JAL
マイレージバンク
アライアンス スターアライアンス スカイチーム ワンワールド ワンワールド
ANAを貯める × × ×
JALを貯める × ×
ANA国内線を使う × × ×
JAL国内線を使う × ×

 さて、こうみるとスカイチームは問題が1つ見えますね。国内線での利用ができないです。しかし、これは条件がありますがスカイマークを利用することができるんです。詳しくは、デルタ航空のマイレージのページをご覧ください。