アメリカ・カナダ路線の格安航空券を考える

 日本−北米(アメリカ・カナダ)路線は数多くの航空会社が就航していて、格安航空券も豊富です。格安航空券を考える前に、これを3つの分類に分けて路線について考えます。

  1. 日本系航空会社(JAL、ANA)
  2. アメリカとカナダ(北米系)の航空会社(ユナイテッド、アメリカン、デルタ(ノースウエスト)、コンチネンタル、エア・カナダ)
  3. その他の航空会社(大韓航空・アシアナ航空・シンガポール航空・タイ航空など)

 よく見かけるのは、2のアメリカとカナダの航空会社と3のその他の航空会社で韓国系(大韓航空・アシアナ航空)の格安航空券でしょう。おすすめは、2の北米系です。アメリカやカナダに行く場合、フライト時間は9〜13時間(帰国便はプラス1時間)程度です。直行便が数多くありますので、目的地まで直行便がない場合や国内乗継がある場合以外は、直行便を使いたいところです。寝て起きたらアメリカやカナダに着いている、というのがいいですね。

 カナダに行く場合、エア・カナダの直行便がベストでしょうが、北米系でアメリカ経由で行くと安い場合があります。ただし、この場合はアメリカで一度入国手続きをしないといけません。ちょっと面倒があり、また時間もかかりますが、値段と時間的余裕のかねあいで決めるのがいいと思います。

 成田へのアクセスが良くない関東圏以外の方は、日本国内で一度乗り継ぎをしないと行けない場合があります。そんなときに意外と役に立つのが3の韓国系航空会社(大韓航空・アシアナ航空)を使ってソウル経由で行く方法です。地方空港からも韓国への飛行機は結講飛んでいます。下手に日本国内で飛行機を乗り継ぐよりも便利な場合が多いです。ただこれも場合によっては時間がかかるときもありますから、自宅から成田までのアクセスと、ソウル経由の場合の時間をしっかりと照らし合わせましょう。

料金の違いは?

 さて、料金の違いを確認してみます。格安航空券を検索すると、こんな風になるという一例です。アメリカ、サンフランシスコに行く場合を考えてみます。日本の航空会社(JALとANA)限定で検索した場合と、アメリカ系航空会社限定で検索した場合の航空券の価格の違いを見てみます。ホテルとあわせて予約する方は、ツアーのほうが安くなることもありますのでこちらのアメリカツアーのページもあわせてご覧ください。

サンフランシスコ行き航空券 値段の違い
 日系航空会社   北米系航空会社 

 どうでしょうか?航空券の値段は時期によっても違うので何とも言いにくい部分もあるのですが、だいたい1万〜2万円は違うのではないでしょうか。こんな風に、自分の旅行先について値段の差を見てみるのも良いと思います。どの航空会社が安い航空券を売っているのかという相場の違いもいろいろと見えてきますよ。

航空会社による違い

 JALとANA以外の飛行機に乗る場合の注意点としては、キャビンアテンダントさんがほぼ全員外国人だということです。当たり前ですが(笑)。飛行機に乗った瞬間から外国だと思いましょう。ただ、どの航空会社も日本路線では1人は日本人が乗っていますので、ピンチの時は問題ありません。それでも普通に機内で過ごしているときは、基本的に日本人の方は来ないと思っていたほうがいいです。そりゃそうです、人数が違うのですから。

 それから、機内食があまり美味しくないかもしれません。やはり、JALとANAは機内食が良いのです。まぁ、エコノミーの機内食というのは安い弁当だと思えばいいので、基本的にはどこでもたいしたことはありません。それでも(だからこそかもしれませんが)海外航空会社の機内食は口に合わない、という方もいます。私はなんでも食べてしまうのですが(笑)。美味しくないことで有名なユナイテッドでも、問題ありませんでした。

格安航空券をどう探す?

 格安航空券の料金は次のものの合計になります。

航空券代金 + 海外諸税 + 空港使用料 + 燃油サーチャージ

 海外諸税と空港使用料は代理店によって表記が異なる場合もありますが、国内外の空港使用料などです。これは航空会社や代理店によって基本的にはそれほど差はないです。(微妙に違うことがあります)

 燃油サーチャージは詳しくは燃油サーチャージの解説ページを見ていただきたいのですが、簡単に言うと飛行機の燃料代です。原油価格によって変化しますので、時期によって違います。航空会社ごとに発表されています。一覧は下の表にあります。アメリカ路線は基本的には横並びですので、燃油サーチャージで差が出ません。ただし、燃油サーチャージは1フライトごとにかかりますので、乗継便の場合はさらに増額となります。

 そうなると直行便の場合は航空券代金で差が決まります。アメリカで1回乗継がある場合も航空会社による違いはほとんどありません。韓国・台湾などを経由する場合を除いて、北米路線では航空券代金が安いところを探す、ということになります。

主な航空会社の北米路線の燃油サーチャージ(片道)
航空会社料金適用期間
シンガポール航空14000円2011/10/1〜2012/3/31
JAL23500円2012/4/1〜2012/5/31
ANA23500円2012/4/1〜2012/5/31
ユナイテッド航空23500円2012/4/1〜2012/5/31
デルタ航空23500円2012/4/1〜2012/5/31
アメリカン航空23500円2012/4/1〜2012/5/31
大韓航空25000円2011/10/1〜2012/3/31
エア・カナダ25000円2012/2/1〜2012/3/31

格安航空券サイト・燃油サーチャージ対応状況
楽天トラベル空席照会後、オンラインで判明。使いやすい。ほとんどの場合、ここが最安値となっている。
AB-ROAD航空券販売元業者に問い合わせ後に総額判明(メールでわかる)。面倒。安いチケットが見つかるが、条件が悪いこともあるのでチェックが必要。
イーツアー 空席照会後、オンラインで判明。使いやすい。こちらも、路線によっては安いものがみつかる。
トルノス 総額表示。JTB系列の安心感。フライト条件の良いチケットのみだが、同レベルのチケットなら他に負けていない。
ヤジキタ 総額表示。こちらもフライト条件のよいチケットのみで、価格帯はトルノスと競争している。数はトルノスの方が多い?

最新格安航空券価格情報(楽天トラベル)
サンフランシスコ ロサンゼルス ニューヨーク シアトル
ラスベガス サンディエゴ ボストン シカゴ
バンクーバー トロント メキシコシティ その他の都市

その他の代理店は、格安航空券サイト「検索リンク集」にまとめてあります。

JALとANA、日本系航空会社の格安航空券は?

 基本的に、日本系航空会社には格安航空券がありません。アメリカ・カナダ系の航空会社に比べると割高に感じます。PEX航空券のみですので、PEXと格安航空券の差が小さい場合、もしくはちょっとお金を出してサービスのいい日本系に乗りたいとき、というのがこれを選ぶ場合でしょうか。そんなときに気をつけなければいけないのが共同運航便(コードシェア便)です。下の表にJALとANAの北米路線一覧を載せてありますが、「〜航空運航」となっているのは、JALやANAではない別の航空会社の飛行機でフライトするという意味です。JAL or ANAは航空券を売っているだけなんですね。どうしてもこの2社で!という気持ちでチケットを買ったら、別の航空会社の飛行機だった、なんていうことのないように気をつけましょう。下の表で「〜航空運航」としていない都市でも共同運航となる場合があります。普通は航空券を買うときに買いてあります。フライトコード(JALならJLxxx、ANAならNHxxxという番号)が4ケタになっていると共同運航便です。

2011/05現在 成田発直行便 日本の航空会社
日本航空(JAL)
ワンワールド
ロサンゼルス、サンフランシスコ、シカゴ、ニューヨーク、バンクーバー
アメリカン航空運航:ダラス
全日空(ANA)
スターアライアンス
ロサンゼルス、サンフランシスコ、ニューヨーク、ワシントン、シカゴ
ユナイテッド航空運航:シアトル
エア・カナダ運航:バンクーバー、カルガリー、トロント
2011/05現在 羽田発直行便 日本の航空会社
日本航空(JAL) サンフランシスコ
アメリカン航空運航:ニューヨーク
全日空(ANA) ロサンゼルス
2011/05現在 関空発直行便 日本の航空会社
日本航空(JAL) なし
全日空(ANA) ユナイテッド航空運航:サンフランシスコ

最新路線情報はここでチェック。
JAL路線図 http://www.jal.co.jp/network/
ANA路線情報 http://www.ana.co.jp/int/airinfo/networkmap/

アメリカとカナダ、北米系航空会社の格安航空券は?

 もちろんなのですが、アメリカ・カナダに行く場合の格安航空券はこれがベストでしょう。路線数も数多く、主要都市はすべて行けます。カナダに行く場合は、アメリカ系航空会社の格安航空券だとアメリカ入国・乗り継ぎ待ちの面倒はありますが、アメリカ経由だと値段は安いです。北米ローカルの航空会社と提携していますから、直行便のない都市へのアクセスも万全です。

 まず、共同運航便(コードシェア便)についてです。日本〜アメリカ路線はドル箱と言われるぐらいで、利用者数が多いです。そのためもあって、とても飛行機が充実しています。それに伴って、共同運航便もとても多いのです。ここで面白いのが、ユナイテッドで航空券を買って、ANA運航の飛行機だったとすると、なんとユナイテッド価格でANAに乗れてしまうのです。私、これを1度体験したことがあります。実は、ろくに確認をしていなかったのですが、飛行機のチケットを買うときにANAは高いからユナイテッドにしよう、と思ってチケットを買ったら、なんとANA運航便でした。びっくりしましたが、ラッキーでしたね(笑)。

 次に、飛行機の乗り継ぎが必要な都市に行く場合です。なにせ路線も多いですから、ハブ空港の数も多くて、どこの都市を経由するといいのか迷うこともあります。その場合は、とにかく近いこと、目的地より西の都市であることを基本に選びましょう。日本からアメリカ or カナダに向かう場合は、当然ですが西から東へ向かいます。なので、目的地より西側で乗り継いだほうが時間が節約できますよね。格安航空券を買うときに、このあたりまで気を配っておいたほうが楽しい旅ができますよ。

2011/05現在 成田発直行便 アメリカ・カナダ系航空会社
デルタ航空
(ノースウエスト)
スカイチーム
アトランタ、デトロイト、ロサンゼルス、ミネアポリス、ニューヨーク、ポートランド、ソルトレイクシティ、サンフランシスコ、シアトル
ユナイテッド航空
スターアライアンス
シカゴ、ロサンゼルス、ニューヨーク、サンフランシスコ、シアトル、ワシントン
コンチネンタル運航:ヒューストン、ニューヨーク(EWR)
ANA運航:ニューヨーク(JFK)
アメリカン航空
ワンワールド
シカゴ、ダラス、ロサンゼルス、ニューヨーク
JAL運航:バンクーバー
コンチネンタル航空
スターアライアンス
ヒューストン、ニューヨーク
エア・カナダ
スターアライアンス
バンクーバー、トロント、カルガリー
2011/05現在 羽田発直行便 北米系
デルタ航空
(ノースウエスト)
ロサンゼルス
ユナイテッド航空 ANA運航:ロサンゼルス
アメリカン航空 ニューヨーク
JAL運航:サンフランシスコ
コンチネンタル航空 ヒューストン、ニューヨーク
エア・カナダ なし
2011/05現在 関空発直行便 北米系
デルタ航空
(ノースウエスト)
ニューヨーク、シアトル
ユナイテッド航空 サンフランシスコ
アメリカン航空 なし
コンチネンタル航空 なし
エア・カナダ なし

最新路線情報は次の通り。

デルタ航空 http://www.delta.com/schedules/travel/reservations/flight_sched/index.jsp
ユナイテッド航空 http://www.unitedairlines.co.jp/core/japanese/index.html
アメリカン航空 http://www.americanairlines.jp/intl/jp/travelInformation/timetable.jsp
コンチネンタル航空 https://www.continental.com/CMS/ja-JP/travel/Pages/routemaps.aspx
エア・カナダ http://www.aircanada.jp/ja/timetable.htm?cLoc=jp&group=1

その他の航空会社の格安航空券

 日本発アメリカ直行便が出ているのは次の3つです。

大韓航空ロサンゼルス(成田)
シンガポール航空ロサンゼルス(成田)
中華航空ニューヨーク(関空)

 これらの航空会社がなぜ日本からアメリカに飛行機を飛ばしているのか?それは簡単で、大韓航空だったらソウル発成田経由ロサンゼルス行きなわけですね。同じように、シンガポール航空はシンガポール発だし、中華航空は台北発です。需要の多い日本によることで、航空券をしっかりさばく作戦ですね。

 そのほかにも格安航空券はありますが、ソウルや台北などを経由することになります。格安航空券の価格とかかる時間を考えて、許される場合のみ購入、ということでしょう。